小鈴日記。

ファンタジーと恋愛系の物語が大好物な女子大生の読書日記。

浅草鬼嫁日記3巻『あやかし夫婦は、もう一度恋をする。』感想。

こんばんは!

連続投稿になってしまいますが、先程読み終えたあやかし夫婦の素敵過ぎる物語の紹介と感想を。

今年ハマった小説の中で1、2を争うほど私的好みドンピシャな素敵な作品なんです…‼︎

 

 

浅草鬼嫁日記3   あやかし夫婦は、もう一度恋をする。(富士見L文庫)

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 〈あらすじ〉

かつて鬼の姫“茨木童子”だった前世の記憶を持つ女子高生、茨木真紀。彼女と同じく元あやかしの天酒馨や継見由理彦を巻き込み、あやかし世直し&やり直し人生を謳歌中!そんな三人の前に現れたのは、前世の宿敵“安倍晴明”の生まれ変わり、叶冬夜だった。

叶は真紀たちがお互い前世にまつわる重大な嘘をついていると暴き立て、三人の関係を壊しにかかる。叶の言葉に真紀と馨はギクシャクしたまま、修学旅行で京都を訪れて…?宿縁の地で明かされる前世の真実。鬼嫁夫婦の恋物語はここからはじまる!(「BOOK」データベースから引用)

 

ざっくり言えば真紀ちゃんと馨くんの熟年夫婦と長年の親友・由理彦くんのあやかし奇譚です。

2巻のラストでは新しい生物教師として赴任してきた叶冬夜。彼が安倍晴明の瓜二つ…といったところで終わってました。気になってた気になってた!

 

ここからはがっつりネタバレ含んで語ります。ご注意下さい。

 

まず、叶先生。

割とテキトー感のある、安倍晴明としての記憶アリな先生でした。

とはいえ真紀ちゃん達の人間としての幸せを願ってる様子。鬼と化してしまった茨姫を殺そうとした引け目とかあるのかな。人間だった頃は守ってた訳だし。

ところで式神に朱雀と玄武従えてるそうだけどこの人だけで事件全部解決出来たんじゃないの?だって四神の二柱よ⁈

 

そしてあらすじ読んでずっと気になってた「嘘」について。

今巻では真紀ちゃんの「嘘」、茨姫の最期の真実を暴く巻でしたね。

外で読んでたので堪えましたがちょっと泣きそうになりました…酒呑童子の気持ちもわかるけど、茨姫の深い愛に感動した…‼︎

悪妖に堕ちて、可愛がってた眷属を見捨てても酒呑童子の仇討ちをして、彼の功績を広め続けたとか…凛音が馨くんに激怒するわけだ。そりゃ激おこだわ。

とはいえ凛音くんもまた歪んだ思想を持ってるから何とも言えない。茨姫の眷属でも、真紀ちゃんの眷属にはならないと。

(でも真紀ちゃんが力でねじ伏せられたらまた眷属になってそうってちょっと思った。)

 

何より今巻の鍵を握るのは叶先生でも凛音くんでもなく、酒呑童子の幹部にして裏切り者・ミクズさん。

聖杯戦争のソシャゲのせいでどこか憎めなく思えてしまう玉藻の前らしいです。

あちらの玉藻ちゃんなんて可愛らしいもんです。こっちのミクズさんは歪んでる。もはやヤンデレだぁ…

にしても茜くん、厚化粧って…その手のあやかしに多分1番言っちゃあかんやつ。(でもよく言った!)

茜くんは今巻でもギャグキャラではあったものの、大活躍でしたね。その後どうなったかちょいと不安ではありますが。

 

とにかく、最後のタイトル回収まで夫婦の愛が溢れ過ぎててヤバかったです!表紙絵の過去の暗示、平等院、すれ違う2人が最高です…

次巻は由理彦くんの「嘘」、恐らく最後に言ってた人のふり…についてですよね。

鵺としてずっと生きてるんじゃなく、鵺の記憶を持ったあやかしとしての生まれ変わりが由理彦ってこと…?いやでも家族がいるから元は人間だけど茨姫とか酒呑童子みたく途中であやかしになったってこと?

江ノ島デートも含め、次巻を楽しみに待ちましょう‼︎

 

長い感想、お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m